住宅ローンアドバイザーってどんな資格なの?
今回はそんな疑問を解決すべく 『住宅ローンアドバイザーとは?資格取得のメリット』について触れていきたいと思います。
本記事を見てわかること
- 住宅ローンアドバイザーの資格の概要
- 住宅ローンアドバイザーの資格までの流れ
- 住宅ローンアドバイザー資格取得のメリット
- 住宅ローンアドバイザーの資格取得に向いている人
少しでも『住宅ローンアドバイザーの資格が気になっている』と考えている方は参考にしてください。
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住宅ローンアドバイザーとは?資格の概要
そもそも、住宅ローンアドバイザーとはどのような資格なのでしょうか。
住宅ローンアドバイザーは一言で表すと『公正な立場で、最適な住宅ローンが組めるようにアドバイスする専門家』です。
住宅ローンアドバイザーの資格を運営する一般財団法人住宅金融普及協会のホームページでは、資格について以下のように記載されています。
銀行や信用金庫、信用組合、モーゲージバンクなど多様な金融機関から様々な住宅ローン商品が提供されている中で、
住宅ローンを検討されるお客様ご自身が最適な住宅ローンを選ぶことが難しくなっています。
住宅金融普及協会の住宅ローンアドバイザーは、お客様が最適な住宅ローンを選択することができるように、
消費者保護や説明責任を果たし、住宅ローンについての正確な商品知識、リスク、情報などを、アドバイスする資格者です。
住宅ローンにはたくさんの種類があって、商品数はなんと何千種類にも及びますので、普段住宅ローンとは縁のない一般のお客さんの判断だけでは、中々最適な住宅ローンを選ぶことは難しいでしょう。
どの商品を選ぶかによって、返済額が大きく変わってきますし、商品ごとに負うリスクなどについても理解をする必要があります。
そんな時に活躍するのが住宅ローンアドバイザー。
住宅ローンの仕組みや商品のメリットやデメリットについての説明はもとより、相談者のライフスタイルにあった最適な住宅ローンについてアドバイスを提案してくれる存在です。
資格の取得方法は養成講座を受講するか、認定試験を受験するかの2パターンで、
実施団体については、養成講座は一般財団法人住宅金融普及協会、認定試験は一般社団法人金融検定協会が運営しています。
住宅ローンアドバイザーの養成講座・認定試験の日程
(養成講座)は年2回で、2023年の場合だと7月下旬と12月上旬の実施、全国39会場で開催
(認定試験)は年3回で、5月、11月、1月の実施、全国の主要都市約110都市で開催されています。
※新型コロナウイルス感染対策などの影響で変更になる場合がありますので、詳細は団体のHPをご確認ください。
(養成講座)一般財団法人住宅金融普及協会
(認定試験)一般社団法人金融検定協会
住宅ローンアドバイザーの合格率、難易度
結論からいうと、住宅ローンアドバイザー取得の難易度は、他の金融関連の資格と比較すると『易しい』レベルの資格です。
以下は住宅金融普及協会の2023年度(第1回)養成講座の実施概要です。
申込者数 | 1,360名 |
---|---|
受講者数 | 1,136名 |
受講率 | 83.5% |
修了者数 | 913名 |
修了率 | 80.4% |
修了の判定基準 | 効果測定において40問中29問以上正解かつ計算問題10問中6問以上正解 |
金融検定協会の認定試験については2011年の古い情報しかありませんでしたが、以下が実施の概要となっております。
受験者数 | 49,935名 |
---|---|
合格者数 | 36,528名 |
合格率 | 73.2% |
合格基準 | 50問(100点満点)中6割以上で合格 |
養成講座は修了率が80.4% 、認定試験は合格率が73.2%となっておりますので、数字からみても、しっかりと勉強をすれば難なく取得できる資格といえるでしょう。
また、判定基準については、
養成講座は、効果測定で40問あるうちの29問以上正解かつ、計算問題で10問中6問以上の正解で合格。
認定試験は50問の出題、100点満点中60点以上で合格となります。
住宅ローンアドバイザーの受験資格
住宅ローンアドバイザーは民間資格ということもあり受験資格は特に必要がなく、誰でも受験することができます。
住宅ローンアドバイザーの受験料・更新料
養成講座はWEBにより受講ができる『Aコース』と、所定の会場で受講(DVD映像の視聴)ができる『Bコース』があります。
※Bコースは新型コロナウイルス対策で現在休止中
2021年秋時点では、Aコースは23,100円(税込)、Bコースは27,500円(税込)が受講料となっており、いずれかの講座を受講し、効果測定に合格することで住宅ローンアドバイザーの登録ができます。
一方で、認定試験の受験料は6,300円となっておりますので、費用を安く抑えたいという方は独学で勉強するのもアリでしょう。
参考問題集・テキスト
住宅ローンアドバイザー養成講座の修了、もしくは認定試験に合格した後は、登録が必要になります。
登録は11,000円(税込)で3年ごとに登録更新料11,000円(税込)を支払って更新する必要があります。
住宅ローンアドバイザー資格取得のメリット
住宅ローンアドバイザーの資格を有することで様々なメリットを得ることができます。
資格取得のメリット
- 専門的な知識が身に付く
- 自身が住宅ローンを借り入れる際に役立つ
- 信頼度UPに繋がる
専門的な知識が身に付きますので、特に不動産業界、ハウスメーカー、金融業界などに勤めている方は、顧客に対して専門的なアドバイスができますので、他の人と差をつけるという意味では大きな武器になるでしょう。
また、住宅ローンアドバイザーの登録をしていれば、名刺にも資格を記載することができますので、
『この人は融資関係に強そうだな』と、信頼度アップにつながること間違いなしです。
住宅ローンアドバイザー資格取得に向いている人
前述しましたが、不動産業界、ハウスメーカー、金融業界などに勤めている方は取得難易度の割にメリットが大きいので、コスパ抜群の資格といえるでしょう。
上記の業界でステップアップを目指したいという方は積極的に受けたい資格です。
普段は会社員として働いている方でも、休日を利用して取れる資格ですのでぜひチャレンジしてみましょう。
まとめ
今回は『住宅ローンアドバイザーとは?資格の難易度や取得のメリット』 について記事にしましたがいかがだったでしょうか。
本記事のまとめ
- 住宅ローンアドバイザーとは、最適なローンが組めるようアドバイスする専門家
- 資格取得のためには養成講座を受講するか、認定試験を受験する必要がある
- 合格率は7割超えの資格の為、それほど難しい資格ではない
- 受験資格は特にない為、だれでも受けることができる
- 養成講座受講料は23,100円(税込)~
- 認定試験の受験料は6,300円(税込)
- 資格取得で専門知識が身に付く
- 資格取得で住宅ローンを借り入れる際に役立つ
- 資格取得で信頼度UPに繋がる
- 金融業界、不動産業界、ハウスメーカー勤務の方は重宝する資格
住宅ローンアドバイザーは、宅建士やマンション管理士、FP2級などの資格と比べると、取得しやすい資格ですので、仕事の幅が広がるという意味では非常にコスパの良い資格です。
専門知識が身に付きますので、きっと実務でも役に立ちますよ!