こんにちは!
大阪の賃貸管理会社に勤務している
みやへい (@miyahei2023) です。
10年ほど前の話になりますが、私も下の人のように考えていた時期がありました。
今の仕事を続けるのがなんとなく不安で...
不動産業界に興味あるけど、未経験でも転職できるのだろうか?
当時の私と同じように、このようなお悩みを持たれている方も少なくないと思います。
そんなお悩みに対して結論からいうと、未経験でも不動産会社に就職することは可能です。
ですが、未経験でスタートするなら『賃貸仲介営業』がおすすめですよ。と言いたいです。
なぜなら、賃貸仲介の経験があったからこそ、今の会社にも採用してもらえましたし、少なくとも経験値はかなりアップしたと思っているからです。
今回は私の経験を基に、
未経験で不動産業界に転職を考えている方向けに記事を書いていきたいと思います。
この記事を読んでわかること
- 賃貸仲介の仕事内容がわかります。
- 未経験の方が賃貸仲介からスタートをするメリットがわかります。
- 賃貸仲介はどんな人が向いているかがわかります。
- 賃貸仲介のやりがいや魅力、大変なところがわかります。
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未経験でスキルがないなら賃貸仲介がおすすめ!みやへいの経験談
私は10年ほど前大学を中退し、1年程フリーターをした時期がありました。
当時の私は年齢的にも若ければ、考え方も未熟だったので、
『若いし、人付き合いも上手くやっていく自身があるからどんな会社でも就職できる』
なんて本気で思っていました。
特に目指すものもないまま、フリーターをはじめてから1年が経った頃、そろそろやばいかなと思って正社員として働ける所を探しはじめたのですが、
当然、そんなに上手くいく訳もなく、しかも仕事を探していた時期が『就職氷河期』とも言われるようなタイミングで、想像していた100倍ぐらい苦戦を強いられました。
求人サイトを見て応募したり、ハローワークにも通ったりしていましたが、
興味のある求人を見つけても、
- 未経験だと資格必須だったり
- 大学卒じゃないと応募できなかったり
- 書類選考に全然通らなかったり
と、そこではじめて挫折を味わったのを今でも鮮明に覚えています。
そんな時にたまたま興味を持ったのが不動産の賃貸仲介。
興味をもった理由は、
『家の間取りを見るのが好きで、人と関わる仕事がしたいから』
といったかなり単純なもので、賃貸ぐらいだったら自分にもできそうと思い、再び探しはじめたところ、
たまたまタイミングよく、普段からよく目にしていた最寄り駅の不動産会社の求人が出ていたので、応募してみたら意外にもとんとん拍子で入社が決まりました。
その後、その会社(賃貸仲介)で5年ほど経験を積んでから、賃貸の管理会社に転職、更に4年後転職し、今では東証一部上場の不動産会社に勤務して、年収も休みも増えてそこそこ充実した毎日を送っています。
それも賃貸仲介で経験を積んだからこそ今の会社に就職できているので、
あの時の選択は間違ってなかったと自身を持って言えます。
ただもちろん、向き不向きはあると思いますので、どんな仕事内容か? 自分に向いているのか?という部分を知った上で動いた方がいいでしょう。
もしも、この記事を最後まで読んで、
向いてないかもって思ったならやめておいた方がよいです。
Pick UP!
余談ですが、自分の市場価値を無料で調べられるツールなんかも活用するのもいいと思います。
『何か行動を起こしたいけど、自分には何が合っているのかがわからない』という方は僕のまわりでも結構多いですが、
自分自身を客観的に見つめなおすことも大事です。
『ミイダス』というサイトでは自分の市場価値を調べることもできれば、パーソナリティ診断で性格や力を発揮できる仕事などがわかったりします。
無料なので時間がある方はおすすめなので一度やってみてください。
賃貸仲介の仕事内容
賃貸仲介の仕事は、主にカウンターセールスです。
インターネットから問い合わせがあったら、
お店に来てもらって物件を紹介、案内したりして、契約してもらえるよう営業する、といった業務がメインになります。
基本的には反響(問い合わせ)が中心の待ち受け営業なので、反響がなければ営業ができません。
集客する為には、自社ホームページやSUUMO、ホームズなどといったポータルサイトに物件情報を掲載しなければ、当然問い合わせも獲得できませんので、問い合わせをもらえるように、日々物件の情報を更新したり、物件の写真をキレイに撮影したりして、反響を増やすといった部分も重要な業務になります。
賃貸仲介の仕事内容は以下のようなものがあります。
賃貸仲介の仕事内容
- 集客の為にホームページやポータルサイトに物件情報を登録する。
- 問い合わせがあったらメールで返信したり、電話をして来店に繋げる。
- 物件の紹介、案内をする。
- 物件写真や動画を撮影する。
- 物件のオーナーや管理会社に電話して、物件の空室状況を確認する。
- 契約書や重要事項説明書などといった書類を作成する。(会社によっては別で作成する部署がある)
- 物件チラシを作成し店頭に掲示する。
- 間取図面の作成(外注している会社もあり)
- 申込をいただいたお客さんと、管理会社もしくはオーナーの間に入って、鍵の引き渡しまで契約手続きを進める。
賃貸仲介のやりがいや魅力
賃貸仲介営業をする上で、1番のやりがい、魅力といった部分でいえば、なんと言っても『感謝される』といった点です。
お客さんに寄り添い、気に入った物件で契約してもらった時なんかに直接感謝される機会も多いですし、貸す側(オーナー)からも空室を契約に繋げられた時にはめちゃくちゃ感謝してもらえます。
感謝されると自分の自信にも繋がりますし、仕事自体が楽しくなるキッカケにもなりますよね。
私の今の仕事では、個人のお客さんに直接物件を紹介することはないのですが、当時は本当に楽しかったので、たまに『賃貸の営業したいなー』なんて思ったりします。
また、営業職の醍醐味ですが、インセンティブが付くところも多いので、売り上げをあげれば収入もアップし、モチベーションにつながります。
賃貸仲介の大変なところ
エリアによって多少なりと差はあるんでしょうが、たまーにクレーマーみたいなお客さんと出くわすこともあります。
また、営業職ではありますので、ノルマがあったり、ノルマがない所でも目標数字みたいなものは当然あります。毎月数字と戦っていくプレッシャーを負うことは覚悟しておいた方がいいでしょう。
賃貸仲介は売買仲介と比べて、1契約あたりの単価が低い為、月に10件ぐらいは契約を獲得したい所ではありますので、数をこなすという部分では大変と言えます。
あとは、車の運転が苦手、とか自分は方向音痴だという方は最初は苦労するかもしれません。
私も最初はペーパードライバーの状態から仕事をはじめたのでかなり苦労しました。
本当に入社したての時は運転が下手くそで、道に迷ったり、車を駐車する時に隣の車両にぶつけてしまった時なんかもありましたが、
結果的に毎日運転をしていると、運転が上手になり、余裕をもって運転できるようになったので、本当に慣れなんだなと思います。
当時働いていた会社は”変なこだわり”があって、車のカーナビは使用禁止でした。
なぜなら、頭で考えて道を覚えた方が、道を早く覚えれるから、といった理由です。
なので、お客さんを案内する前には、バックヤードで必死に住宅地図を見て覚えて、案内をしていました。(一応、万が一迷った時の為に地図のコピーは持ち歩いていましたが)
でもまあ そのおかげで道は早く覚えることができましたね。
ただ、今の時代はそこまでいう会社は少ないと思いますし、もしそんな会社だとしても車用のスマホスタンドを持ち込んでしまえばなんとかなるかも(?)
あと休みに関しては、基本的には土日の集客が多い業態の為、土日に休みを取ることが難しく、平日休みにしている会社がほとんどです。
運動会や発表会など、お子さんの行事なんかに参加できないことも多いですが、会社によってはそういったイベントの際には有給や、特別休暇を取れる制度を設けているところもあったりします。
不動産業界の中でも、未経験なら賃貸仲介がおすすめな理由
不動産業界と一括りにいっても、様々な職種があって、
仕事をする上で必要な知識も、求められる能力も職種によって全く異なったりします。
不動産業界には以下のような職種があります。
※ここでは、ざっくりこんな感じの仕事をしているってことだけ伝えたいだけなので、会社によっては少し違う点があるかもしれませんのでご了承ください。
繰り返しますが、未経験ではじめるなら間違いなく賃貸仲介がオススメです。
なぜなら、以下のような理由があります。
賃貸仲介がおすすめな理由
- 入社難易度が低く、学歴や資格がなくても採用してもらいやすい。
- 向いている人はやりがいのある仕事なので楽しく仕事ができる。
- 不動産の基礎が学べるのでスキルアップできる。
- 横のつながりができやすく、独立した時や転職した時にもつながるようなパイプができる
逆に言えば、未経験で不動産業界に飛び込むとなると、
売買や管理などの職種はかなり幅広い知識や経験が求められるので、仕事がしやすくなるまでにかなりの時間を要するでしょう。
一方で賃貸仲介であれば、知識があまりなくても、基本的なところさえしっかり押さえておけば、早い段階で営業ができますし、
向いている人は経験がなくても比較的早いうちに結果が出やすいので、やりがいは大いに感じられるでしょう。
賃貸仲介で経験を積めば、売買仲介や賃貸管理などの職種にステップアップしやすいので、
よっぽどのこだわりがない限りは、ファーストステップとして賃貸仲介を選んでおけば間違いがありません。
賃貸仲介の仕事が向いている人
賃貸仲介は個人客を対応することになりますので、がっつり人と関わる仕事です。
お客さんの話をよく聞けて、普通程度に話ができれば、営業の部分においてはなんの問題もありませんが、
コミュニケーション能力が高い人や、接客が好きな人などは結果も出やすいと思います。
また、お客様さんからの申込手続きを終えた後も、契約書やお金のやり取りが発生し、新規の営業と同時並行で進めていく必要がありますので、
スケジュールを管理する能力も求められます。
他にもキレイに室内写真を撮影したり、店内の営業ツールを作成したりなど、集客の部分でも工夫することが大事になってくるので、
企画力やアイデア力があれば社内でも重宝される人財になることでしょう。
賃貸仲介に必要なスキル、資格
不動産関係の資格といえば『宅地建物取引士』です。
この資格がないと不動産の仕事はできないの?
と言われればそんなことはありません。
賃貸の仲介であれば、宅地建物取引士の資格がなくても採用している会社は多いです。
では、宅地建物取引士の資格がなくても実務で困ることはないのでしょうか?
結論、なくても困らないけどあった方がいいです。
では、宅地建物取引士を持っていると何に役立つのでしょうか?
不動産の取引において必要な知識を有していると業務をする上で役に立つことはもちろんあるのですが、1番肝心なところでいうと『重要事項説明』ができるという点です。
重要事項説明とは、賃貸・売買問わず不動産の取引において、契約をする前に、その契約や建物の重要な部分を説明することで、この説明は宅地建物取引士の資格を持っていないとしてはいけないという決まりになっています。
でも実際は、事務所に誰か必ず資格を所有している人はいるはずなので、契約の際は説明をお願いすれば何の問題もありません。
最初な資格を持っていなくても問題ないですが、取引士資格を持っていることで、会社によっては資格手当が1万〜3万円ほど付きますし、名刺に資格の記載があれば信用力も増しますので、働きながらでも勉強して資格取得を目指すといいでしょう。
賃貸仲介営業の労働環境
実際に就職を検討されている方は、賃貸仲介の労働環境についても気になるところだと思います。
以下では労働環境について書いていますので参考にしてみてください。
賃貸仲介の休日数や勤務時間
賃貸仲介のお仕事は、会社の規模などによって年間休日数は大きく異なりますが、隔週休2日制でシフト制にしている所が多いようです。
例えば、毎週水曜日は固定の休みで、2週間に1日は水曜日以外の平日のどこかで休みを取るというパターンです。
会社によっては、繁忙期(1~3月)は休みが少なくしっかり働くけど、閑散期(6月~8月)はがっつり休みを取るというところも少なくありません。
ちょっと前までは業界全体でかなり労働時間も長かったと思いますが、今はだいぶ労働環境を改善している会社も多いです。
中には朝から夜中まで働いて、休日も月に4日、5日程度しかないなんて会社もありますので、求人に応募する際は会社をよく調べておいた方が良さそうです。
賃貸仲介の給与形態、年収
給与形態については、固定給+インセンティブ(成果給)のところが多いようです。
中にはフルコミッション(完全歩合)のところや、完全固定給のところもありますので自分に合った会社を選ぶとよいでしょう。
賃貸仲介業の年収は一般社員の場合だと350万円~420万円程度程度です。
店長などの役職が付いたり、トップセールスになれば、もう少し収入もアップするでしょう。
ですが、賃貸仲介だけで1000万円近く年収のある方はかなり珍しく、
高収入を目指したいのであれば、年齢が上がると共にステップアップしていった方がいいでしょう。
興味がある会社は調べてみることが大事
賃貸仲介でちょっと気になる会社がある場合は調べてみることをおすすめします。
調べる方法としては、
ホームページで会社の理念や雰囲気をみたり、日ごろからよく店の前を通る場合は、営業時間やどんな人が働いているのかを観察してみるのもよいでしょう。
あとは転職会議のような口コミサイトは必ず登録していた方がよいです。
口コミサイトには元従業員や、現社員がリアルな口コミを書いていたりするのでかなり参考になります。
まとめ
今回は『未経験でスキルがないなら賃貸仲介で経験を積むべし!向いている人の特徴』というテーマで書きましたがいかがだだでしょうか。
賃貸仲介の魅力を伝えたすぎて、かなりの文字数になってしまいました。
最後までみていただいた方ありがとうございます。
未経験でも賃貸仲介で得られるスキルは多いので、そこで経験を積んで、徐々にステップアップしていくのが成功への近道(?)ではないでしょうか。
ではまたお会いしましょう!!