不動産業界のお仕事は細かく分けていくとたくさんの職種があります。
今回はそんな中でも、生活の中で身近な人が多い
『賃貸仲介営業の仕事内容』について触れていきたいと思います。
本記事を見てわかること
- 賃貸仲介の仕事内容
- 賃貸仲介の一日の仕事の流れ
- 賃貸仲介の大変なところ
- 賃貸仲介のやりがい
私自身も賃貸仲介の経験があるので、
『これから賃貸仲介の仕事に転職をしようかなー』と考えている方は参考にしてください。
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賃貸仲介営業の仕事内容とは?
早速ですが賃貸仲介の仕事内容についてお話していきましょう。
賃貸仲介営業の主な仕事内容は、
『賃貸物件を希望するお客様に物件を紹介して契約をしてもらうように営業する』ことです。
賃貸物件を借りたことのある方であれば、イメージはしやすいでしょう。
構図は以下の画像の様なイメージです。
仲介業者のメインの売り上げは『仲介手数料』です。
仲介業者は物件を紹介して契約につなげることで、契約者(借主)及びオーナー(貸主)から仲介手数料が報酬として得られます。
他にも、物件を契約してもらった際に火災保険や、引越し業者を紹介するなどして、売上を作っている会社も多いでしょう。
賃貸仲介の仕事内容をステップごとにわけていくと、以下のようになります。
step
1賃貸物件の情報を掲載する
step
2問い合わせへの対応
step
3応対(カウンターセールス)
step
4物件案内(内見)
step
5契約締結
それぞれのステップについてさらに詳しく見ていきましょう。
【ステップ1:賃貸物件の情報を掲載する】
賃貸物件を探されているお客様に向けて、賃貸物件の情報を自社ホームページやポータルサイト(SUUMO・HOME’Sなど)に掲載します。
ひと昔前はチラシや情報誌などの紙媒体が主流でしたが、最近はインターネットでの集客が大半を占めます。
最近はSNSに注力している会社も増えてきました。
インターネットでいかに集客できるかによって、店舗の売上げが大きく変わりますので、
『情報の鮮度や正確さ』であったりとか、『写真のキレイさ』 『情報量の多さ』などで、どれだけ差別化が図れるかが集客のカギとなるでしょう
インターネットサイトには、主に以下のような内容を登録していきます。
主な登録内容
- 賃料(家賃)や管理費(共益費)
- 敷金や礼金などの初期費用
- 間取り・専有面積
- 築年数
- 所在地・交通アクセスや周辺施設
- 設備やサービス
- 間取り図(作成・もしくは外注)
- 物件写真(撮影・もしくは外注)
- 物件コメント(セールスポイントなど)
【ステップ2:問い合わせへの対応】
お部屋探しをしているお客様は、インターネットで気に入った物件が見つかれば、物件情報を掲載している店舗に電話やメールで問い合わせをした後に来店することが多いです。
お客様は複数の不動産会社に問い合わせしていることも多いので、スピーディに対応して来店につなげることが大事になってくるでしょう。
また、駅前の不動産会社などは特に、連絡なしでいきなりの来店(飛び込み客)というパターンもあったりしますので、普段から物件情報を頭に入れておくことも重要な業務といえます。
【ステップ3:応対(カウンターセールス)】
いざ来店してもらえたら、最重要業務といっても過言ではない『応対(カウンターセールス)』に入ります。
不動産会社によって応対する営業マンの順番は決まっていたり決まっていなかったりしますが、通常は手が空いている営業マンが席に着きます。
応対で重要なのは『お客様の話をよく聞くこと』
これに尽きます!
たまに、独りよがりの一方的な営業をする営業マンがいてますが、ほとんどのお客様は飽きてしまいます。
しっかりとお客様の希望条件や背景を聞き出すことでお客様の要望を叶え、『契約して良かった』と思ってもらうことにつながるのです。
以下が主なヒアリングの内容です。
ヒアリングの内容
- 賃料(家賃)や初期費用などの予算
- 間取り
- 引越し時期
- 引越しする理由
- お勤め先の住所
- 家族構成
- 自動車の有無
- 希望する設備
- 他希望条件(ペット可・2階以上など)
お客様によっては、必要以上に個人情報を開示するのを嫌がる方も一定数いらっしゃいますが、
引越し理由(特に住み替えの場合は改善したい点など)をしっかりとヒアリングすることで、お客様に合った物件を紹介することにつながるでしょう。
【ステップ4:物件案内(内見)】
お客様が内覧を希望するような物件が見つかった場合、その物件へと案内することになります。
近くの物件であれば歩いて行くこともありますが、たいていの場合、社用車を利用して移動することになるでしょう。
社用車での移動中や賃貸物件へと向かっている途中で、そのあたりの環境や周辺情報(最寄り駅や、近くのスーパー、学校など)を伝えられるとより効果的です。
契約締結
お客様が「ここにしたい!」と物件決めたら、契約の締結を進めていきます。
まず、所定の申込書に必要事項を記入してもらい、運転免許証などの身分証明書のコピーをいただいたら、オーナーや管理会社に提出して、入居審査に入ります。
場合によっては、申込の段階で預り金という形で申込金(手付金)を受領することもあります。
無事入居審査に合格したら、
『重要事項の説明』 『決済金(契約金)の受領』 『賃貸借契約書の締結』 『必要書類の回収』 などの契約手続きを、入居開始に間に合うように滞りなく進めていきます。
そして、契約手続きが完了したら、予め設定していた引き渡し日を待って、引き渡し日が到来したらカギをお渡しするといった流れです。
賃貸仲介営業の1日の仕事の流れ(スケジュール)
賃貸仲介営業の出社時間は比較的ゆっくりめで、
大体9:30~10:00頃に出社して、18:00~19:00頃に店のシャッターを閉める店舗が多いようですね。
また、土日の来客が多い為、平日に休みを取る会社がほとんどで、
特に不動業界は昔から『水曜日は休み』といった風潮があります。(全ての会社がそういう訳ではありません)
時期的なところでいうと、1月〜3月はいわゆる引っ越しシーズンで繁忙期に入りますので、夜遅くまで残務処理に追われるなんてこともざらにあったりします。
反対に夏場(6月〜8月)は閑散期になりますので、繁忙期でしっかり働いた分、閑散期でまとまった休みを取るといった会社が多いようです。
1日のスケジュール(例)
09:30~ 出社・掃除、メール確認
10:00~ 朝礼(契約の進捗共有・来店予約の確認・行動予定の確認等)
10:15~ ネット反響に対しての返信・電話、(※)レインズ確認、来店の準備等
11:00~ 物件情報をポータルサイト、自社HP、SNS等にアップ
12:00~ 昼休憩
13:00~ 来店応対(ヒアリングして希望に合う物件を紹介)
14:00~ 物件案内(大体2~3件程度)
15:30~ 店舗に戻り申し込み手続き
16:30~ 店舗前広告(掲示している物件情報)の更新
17:30~ 契約書作成などの事務作業、各契約中のお客様に連絡
18:30~ 反響メール返信、追客メール・電話、明日の準備
19:00~ 終業
毎朝確認して最新の情報をチェックします。
賃貸仲介営業の大変なところ
先程も書きましたが、繁忙期になると極端に忙しくなります。
契約件数が増えてくると、営業をしながらそれぞれの契約を同時進行で進めていくので、タスクの量がかなり増えるでしょう。
特に土日にもなると、朝から晩まで応対して、
ようやく応対が落ち着いたと思ったら残務処理をしなければならず、遅くまで仕事をしなければならない日も多かったりします。
賃貸仲介営業ののやりがい
賃貸仲介営業は大変な部分も多いのですが、
その分やりがいが感じられる面も実は多いです。
特にお部屋を契約してもらったお客様から、
『良い物件を紹介してくれてありがとう』とか
『担当が〇〇さんで良かった』などと、
直接感謝される場面が多いので、感謝された際にはとてもやりがいを感じるでしょう。
また、賃貸仲介営業の特権として、
物件のオーナー様と仲良くなってご飯をご馳走になったり、営業エリアの美味しいお店が知れたり、知り合いに物件を紹介してあげられたりなど
楽しいイベントが盛り沢山な点も、やりがい繋がること間違いなしです
まとめ
今回は【仕事内容】賃貸仲介営業のやりがいや1日のスケジュール について記事にしましたがいかがだったでしょうか。
本記事のまとめ
- 賃貸仲介営業は契約してもらう為に物件を紹介することがメインの仕事
- 仲介手数料がメインの売上げ
- 応対で大事なのはお客様の話をよく聞くこと
- 賃貸仲介営業の朝は比較的ゆっくりめ
- 1月~3月は引っ越しシーズンで忙しい
- 6月~8月は閑散期でまとまった休みが取りやすい
- 賃貸仲介営業は繁忙期や土日に業務が集中しタスク量が増えがち
- 賃貸仲介営業は感謝されることが多くやりがいあり
賃貸仲介営業は大変な部分も多いですが、その分やりがいもたくさんありますので、きっと楽しくお仕事ができるでしょう。
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