大阪の賃貸管理会社勤務みやへい(@miyahei2023)です。
お住まいの賃貸マンション、もしくは賃貸アパートで停電が起きた。
そんな時あなたならどうしますか?
いきなり部屋の中が真っ暗になるとパニックに陥るのも無理がありませんが、原因は極めて限定的だと思いますので、そんな時にこそ冷静になって原因を探っていきましょう。
今回は停電が起きた際に考えられる原因と、解決策を書いていきますので、是非参考にしてみてください。
賃貸マンションで停電が起きた際に考えられる原因
停電が起きた際に考えられる原因として以下のようなことが考えられます。
考えられる原因
電気の使い過ぎ
漏電
災害などによる地域停電
電気料金の滞納
まずはブレーカーを確認しよう
停電が起きた場合に、室内の分電盤のブレーカーを確認することで原因がわかることがありますので、まずはブレーカーを確認して原因を探っていきましょう。
一般的な住居の場合、ブレーカーの種類は大きく分けると3種類あります。
赤枠・・・アンペアブレーカー
契約しているアンペアの容量をオーバーすると、ブレーカーが落ちる仕組みになっています。
もしこのブレーカーが頻繁に落ちるようなことがあれば、電力会社に相談してアンペア数を上げてもらう必要があるかもしれません。
アンペアブレーカーが落ちると住戸内全体が停電します。分電盤によっては、アンペアブレーカーがついていないものもあります。
緑枠・・・漏電ブレーカー(漏電しゃ断器)
住戸内で漏電が発生した場合に素早く感知し、電気の供給を遮断することで漏電による火災などの事故を防止します。
漏電ブレーカーが落ちると住戸内全体の電気が止まります。
黄枠・・・安全ブレーカー(子ブレーカー)
分電盤の右側に複数ついているブレーカーのことで、分岐ブレーカーとも呼ばれることがあります。
アンペアブレーカーは住戸全体のアンペア数を制限しているのに対して、安全ブレーカーはリビングや玄関、洗面所など系統を小分けして、その系統ごとに容量を制限しているブレーカーです。
例えば、キッチン系統のブレーカーのみが落ちると、その系統の電気だけが落ちます。
アンペアブレーカーや子ブレーカーが落ちている場合
アンペアブレーカーや子ブレーカーが落ちている場合には、原因として電気の使いすぎや電気機器のショートが考えられます。
安全の為、使用中の電気機器の電源切るかコンセントを抜いてからブレーカーを上げて復旧させましょう。
漏電ブレーカーが落ちている場合
漏電ブレーカーが落ちている場合は、住戸内で漏電が起きている可能性があります。
どこの系統で漏電しているかは以下の方法で調べましょう。
引用:東京電力ホールディングス
漏電は感電や火災などに繋がる危険性がありますので、漏電の可能性が発覚した場合は、賃貸物件にお住まいの方は管理会社もしくはオーナーに連絡して対応してもらいましょう。
また、電気機器がショートしている可能性もありますので、上記の方法でどこの系統で漏電しているかがわかったら、漏電している可能性がある機器のコンセントを抜いてから再度漏電ブレーカーとその系統の安全ブレーカーを上げてみましょう。
機器に問題がある場合は復旧して、漏電ブレーカーが落ちることがなくなります。もちろんその機器は以降使わないようにしてください。
ブレーカーが上がっている場合は共用部や周辺を確認する
室内のブレーカーが上がっていて、停電の原因がわからない場合は外に出て周りの状況を確認しましょう。
周辺の住戸には電気が点いており、マンション共用部の電気が切れている場合
原因として建物内で漏電している可能性が考えられます。
とりあえず管理会社もしくはオーナーに連絡しましょう。
既に他の入居者が連絡をして原因がわかっている場合もあります。
周辺の住戸も停電している場合
地域停電が起こっているいる可能性があります。
まずは電力会社のホームページを見て、お住まいのエリアで停電が起こっていないか確認します。もし地域停電が起こっている場合は復旧を待つしかありません。
もしホームページに情報が載っていない場合は管理会社もしくはオーナーに問い合わせてみましょう。
共用部や周辺の住戸に問題なく電気が供給されている場合
ブレーカーが落ちておらず、近隣の住戸にも影響が出ていない場合は、私の経験上、電気料金の支払い忘れがなどが考えられます。
本人の自覚がなくても、ついうっかり払うのを忘れており、電気をとめられてしまったというケースが多々ありますので、電力会社に問い合わせて聞いてみましょう。
まとめ
今回は賃貸物件で停電が起きた場合に考えられる原因と対策について記事にしました。
冒頭にも書いた通り、原因は限定的で上記の様なケースが殆どですので、停電がおきた際には焦らずに原因を探っていきましょう。
また、原因を探ってもわからない場合や、漏電している可能性があって緊急を要する場合には無理をせず、管理会社やオーナーに相談しましょう。
夜間などで管理会社等に連絡がつかない場合で、緊急性が高い場合は電力会社などに直接連絡をする必要も出てくるかと思いますので、普段から緊急時の連絡先を控えておくなどの対策をしておくとよいでしょう。