賃貸管理会社勤務の
みやへい(@miyahei2023)です。
火を使わずに安全に調理ができる観点から、ワンルームマンションから一般家庭まで幅広く普及が進んでいるIH調理器。(以下IHコンロ)
システムキッチンに据え置くビルトインタイプや卓上コンロまで様々なタイプがあります。
そんな大変便利なIHコンロですが、よく故障したと連絡があります。
みたいな感じで連絡をいただくのですが、その殆ど(感覚的に8割くらい)は故障ではなく、ちょっとしたことが原因だったりします。
では、そのちょっとした原因とは何なのでしょうか?
今回はIH調理器が点かなくなった際に考えられる原因について書いていきたいと思います。
IHコンロの電源ボタンを押してもつかない・反応しない
一番多いのは電源自体が入らないといった内容です。
確かに電源ボタンを押しても電源が全く入らないとなれば故障を疑うのも無理はありません。
ですが、このパターンは結構解決できる場合が多いです。以下を順番に確認してみましょう。
停電が発生している
書くまでもないですが、停電していれば当然部屋まで電気が来ていませんので点くはずもありません。
ブレーカーが落ちている
ブレーカーを確認してみましょう。
近くてオーブンやストーブ、ケトルなどを同時に使用すると容量オーバーでブレーカーが落ちる場合があります。
分電盤の場所がわからないという方は玄関廊下、納戸、トイレ、洗面所などにあることが多いので確認してみてください。
ブレーカーが「切(OFF)」になっている場所が無いか確認して、あったら「入(ON)」にして完了です。
<関連記事>賃貸マンションで停電!落ちたブレーカーの種類からわかる原因の調べ方
電源をONするのに長押しする必要がある
機種によっては2~3秒電源ボタンを長押しすることによって電源が点く機種もあります。
そういった場合は大体電源ボタンの横あたりに「長押し」と書いてあります。
チャイルドロックがかかっている
上記と似て異なる原因ですが、機種によってはチャイルドロック機能があります。
ロック解除ボタンを長押しして解除してから電源を入れましょう。
火力ランプが点滅して消える
次に電源は入ったが、使用前もしく使用中にランプが点滅して切れる場合に考えらる原因をまとめてみましたので順番に確認してみてください。
そもそも鍋やフライパンがIH対応でない
初めてIHコンロを使用する方によくありがちなのが、鍋やフライパンがIHに対応していなかったというパターンです。この場合は必ずこの症状が出るかエラーが表示されます。IHに対応している物を用意して再度試してみてください。
よくありがちなのが、2口コンロの片側がIHコンロでもう一方がラジエント(電熱)コンロという場合に、ラジエントコンロの方はIH対応でない鍋でも使えるので、片側(IH)だけ使えないと思って故障ししたと勘違いするパターンです。
IHかラジエントかの見分け方ですが、コンロの口の周りにIHと記載が有る無いかで区別します。
鍋・フライパンが検知されていない
以下が原因で検知されないことがあります。
CHECK
- 鍋の置き方がずれている(真ん中に置いていない)
- 鍋底が変形している
- コンロ近くに物を置いている
使用中にエラーが出て、加熱が停止する
調理を使用している最中に鍋をコンロの口の中心からずらすと、機種によっては危険と察知しエラーになる場合があります。
止まってしまった場合は、鍋を正しい位置に置きなおした上で再度電源を入れなおすことで改善します。
使用後にIH機器から音がする
本体内部を冷却する為にファンが回るのに音がしますが、故障ではありません。
加熱中に鍋から異音がする
使用していると鍋から「カタカタ」「ジー」「キーン」などといった異音がすることがあります。
日立のHPにわかりやすい説明が書いてありましたので引用します。
鍋底が薄い鍋や多層鍋、ホーローの密着が良くない鉄ホーローなど、 鍋の種類によっては音が発生することがあります。また鍋の取っ手に振動を感じることがあります。 これは磁力線により鍋自体が振動したり、IHに鍋が共振して出る音で、異常ではありません。
長年使用をしていくにつれ、鍋底が変形することがあります。鍋底が変形(膨れる、へこむ)する事により、 鍋の固有振動が変り、突然音が鳴ることがあります。(鍋底が変形していると安全機能が上手く働かなかったり、 機器本体の故障に繋がることもあります。)
気になる場合は、火力を下げたり、鍋の位置をずらしたり、置き直したりすると音が止まることがあります。
引用:HITACHI
上記に当てはまらない場合
上記に当てはまらない場合は取扱説明書をチェックして、それでも解決しない場合は故障が考えられます。
賃貸物件にお住まいの場合は管理会社もしくはオーナーに連絡しましょう。
ココに注意
賃貸物件についているIHコンロが設備の場合はオーナーの費用持ちで修理してくれますが、前の入居者が置いていった残地物の場合は修理してくれない場合があるので要注意
<関連記事>残置物のエアコンやガスコンロが壊れた!修理費用は借主負担?それとも貸主負担?
また自己所有の場合で、購入からの年月が浅ければ保証で対応できる場合がありますので確認しましょう。
メーカーの保証期間は大体1年くらいが殆どですが、購入から1年を経過している場合でも販売店などで延長保証を付けていれば保証を受けれる場合があります。
メーカー保証の場合はメーカーへ、延長保証の場合は販売店に連絡してください。
保証が切れている場合はメーカーに有償で修理を依頼するか、新調しましょう。
IHコンロの耐用年数は?
家電メーカー各社のホームページを見ると大体10年くらいを耐用年数としています
。
購入してから結構経いっていて、修理でそれなりの金額がかかるのであれば交換も検討した方がよいと思います。
Amazon、楽天の種類別売れ筋商品を載せておきますので参考にしてみてください。
3口ビルトインタイプ
1口ビルトインタイプ
2口据え置きタイプ ※ボルト数注意
1口卓上タイプ
数年前は卓上コンロの色といえば白がメインでしたが、今はブラックが人気だからかブラックの商品が多いようですね。
まとめ
今回はIHコンロが点かなくなった場合に考えられる原因について書きましたがいかがだったでしょうか。
故障してしまっているとどうしようもありませんが、今回の記事に書いたようにほんのちょっとしたことで改善できることが結構多いので、故障を疑う前に色々と試してみてください。
また、IH調理器の価格は普及したての頃と比べるとだいぶ落ち着いてきているので、寿命が近づいているのであれば修理に出すよりも買い替えた方が良いケースの方が多いと思います。
それではまたお会いしましょう。