賃貸の入居審査にかかる日数・期間はどれくらい？遅い場合は早めることも可能

賃貸物件に引っ越しを考えている方、新しい生活のスタートを切る前に通過しなければならないのが「入居審査」です。

そこで今回は審査にかかる日数や期間、遅い場合はどうすれば早められるのかについて、この記事で詳しく解説します。

この記事を書いた人

現役大手不動産管理会社勤務（元は不動産仲介）

宅地建物取引士・FP2級

ブログ「みやへい不動産」累計150万PV

みやへい

不動産業界12年、3児の父です。

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賃貸の入居審査にかかる一般的な日数は3日〜7日

賃貸物件に申し込んだ後、多くの人が気になるのが入居審査の結果です。

結果の連絡が遅いと不安になりますが、一体入居審査にはどれくらいの日数がかかるのでしょうか。

結論、審査にかかる日数は一般的に3日から7日程度とされています。（あくまで目安ですが）

この期間が一般的とされる理由は、多くの審査が信用情報機関での確認や、勤務先への在籍確認、保証会社での審査など、オーナー審査など複数のプロセスが必要になるからです。

これらのプロセスにそれぞれ時間がかかり、それが累積する形で3日から7日という期間になります。

しかし、審査日数は物件や不動産会社、保証会社によっても異なる場合があります。

特に急いでいる場合は、事前に不動産会社に確認しておくと安心です。

賃貸の入居審査でチェックされる内容

賃貸の入居審査では、入居者が家賃をきちんと支払えるか、トラブルを起こさないかなどを評価するためにいくつかのポイントがチェックされます。

具体的には以下のような内容が評価されます。

入居者の家賃支払い能力

家賃の支払い能力は、審査で最も重視されるポイントの一つです。

一般的に家賃は、月収の3分の1以下であることが望ましいとされています。

提出書類としては、収入証明書や給与明細が主な証明材料となります。

また、副業や資産状況も考慮される場合がありますので、収入面で不安がある方はそれらも考慮してもらえないか相談することも考えてみてください。

年齢や職業

年齢や職業も審査に影響します。

一般的には、安定した収入がある職業に就いている方が有利です。

学生やフリーター、パートタイマーは審査が厳しくなる傾向があります。

また、退職後の年金受給者や自営業者についても厳しく見られてしまうケースがあります。

人柄が悪くなさそうかなど

人柄も評価の対象となります。

これは面接や書類からは読み取りにくいため、過去の賃貸履歴や推薦状、保証人の意見などが参考にされます。

SNSや公的な記録（例：裁判記録・犯罪履歴）も確認される場合があります。

信用情報

信用情報機関からのデータも参照されることが多いです。

過去に債務整理や破産、延滞などがあると、審査に不利に働く可能性が高いです。

賃貸の入居者審査の結果連絡が遅い時に考えられる理由

賃貸の入居審査に申し込んだ後、結果がなかなか連絡されないと不安になることがあります。

そのような遅延が起こる可能性のある理由を以下に詳しく解説します。

申込内容や提出書類に不備がある

申し込み内容に不備があると、審査が遅れる可能性が高いです。

例えば、必要な書類が不足している、または記載内容に誤りがある場合などです。

さらに、提出書類が古い場合や、証明書の有効期限が切れている場合も審査が遅れる要因となります。

本人確認や在籍確認が取れていない

本人確認や在籍確認が遅れると、審査も遅くなります。

特に勤務先が休業日であったり、連絡が取れない場合は注意が必要です。

また、在籍確認に必要な書類が不足している場合も、審査が遅れる可能性があります。

繁忙期などにより申し込みが多い

引越しシーズンなどの繁忙期には、多くの人が賃貸物件に申し込むため、審査が混雑します。

その結果、審査が遅れるケースがあります。

特に新学期や新年度の始まりには、この傾向が強まることが多いです。

長期休暇で審査が進んでいない

年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇は、審査が進まない可能性があります。

この期間に申し込む場合は、審査が遅れるリスクを考慮する必要があります。

また、土日や祝日も審査が進まない場合が多いです。

オーナーと連絡が取れていない

物件のオーナーと連絡が取れないと、審査が進まない場合があります。

特に個人オーナーの場合、連絡が遅れることが多いです。

オーナーが海外にいる場合や、高齢で連絡が取りづらい場合もあります。

単純に不動産会社が連絡を忘れている

意外と多いのが、不動産会社が単純に連絡を忘れているケースです。

このような場合は、自分から積極的に連絡を取ることが解決の鍵となります。

特に、申し込みから一週間以上経過している場合は、自ら問い合わせることをおすすめします。

賃貸の入居審査を早めるために取るべき対応

入居審査が遅いと、引越しのスケジュールや新生活の準備に影響が出ることがあります。

そこで、審査を少しでも早めるために取るべき対応を以下に詳細に解説します。

不動産会社に連絡をして状況の確認をする

審査が遅い場合、まずは不動産会社に連絡をして状況を確認しましょう。

これにより、遅延の原因が明確になる場合があります。

また、自分から積極的に連絡を取ることで、不動産会社も対応を早める可能性があります。

さらに、連絡を取る際には、具体的な質問をすることで、より詳細な情報を得られるでしょう。

申し込み内容をしっかり埋めて必要書類は早めに提出する

申し込み内容に不備があると審査が遅れるため、事前にしっかりと確認しましょう。

また、必要な書類は早めに提出することで、審査がスムーズに進む可能性が高まります。

書類の提出が遅れると、それだけ審査も遅くなる可能性があるため、提出期限を厳守することが重要です。

連帯保証人に本人確認の連絡が入る旨を事前に伝えておく

連帯保証人が必要な場合、その人にも本人確認の連絡が入ることがあります。

事前に連絡が入る可能性を伝えておくと、連帯保証人も対応を早めてくれるでしょう。

これにより、審査が早まる可能性があります。

特に、連帯保証人が多忙な場合は、事前にスケジュールを調整しておくと良いでしょう。

賃貸の入居審査に落ちる人の特徴

賃貸の入居審査に落ちると、新生活の計画が大きく狂ってしまいます。

審査に落ちる可能性を減らすためには、どのような特徴や状況が審査に不利に働くのかを知ることが重要です。

信用情報に傷がついている

信用情報に過去の延滞や債務整理、破産などの記録があると、審査に通りにくくなります。

信用情報は信用情報機関で確認されるため、気になる方は事前に自分の信用情報を確認しておくと良いでしょう。

家賃の支払い能力に問題がある

月収が低い、または不安定な収入源を持っている場合、家賃の支払い能力に疑問が投げかけられ、審査に落ちる可能性が高まります。

さらに、敷金や礼金を多めに支払うことで、審査に通りやすくなるケースもあります。

その他入居審査に落ちる理由

その他にも、過去に賃貸契約でトラブルを起こしていた、ペットを飼っているがペット不可の物件に申し込んだ、などの理由で審査に落ちるケースがあります。

事前に物件や不動産会社の条件をしっかりと確認して、自分がどのような状況にあるのかを把握することが重要です。

例えば、ペットを飼っている場合は、ペット可の物件を優先的に探す、過去のトラブルは解決しているか確認するなど、対策を講じることが有用です。

⇒賃貸物件の入居審査に落ちた！審査に通らない理由と審査通過の為にできること

賃貸の入居審査に落ちてしまった時に取れる対策

賃貸の入居審査に落ちてしまった場合、次にどのような行動を取ればよいのか迷うことが多いでしょう。

しかし、審査に落ちたからといって諦める必要はありません。

以下に、対策をいくつか紹介します。

保証会社の審査に落ちた場合は別の保証会社で再審査してもらう

一つの保証会社で審査に落ちた場合、他の保証会社で再審査を受けられる場合があります。

保証会社によって審査基準が異なるため、他社であれば通る可能性もあります。

ただし、再審査には時間がかかる場合もあるので、早めの行動が推奨されます。

連帯保証人を追加もしくは変更する

連帯保証人の内容が、審査に通らなかった一つの要素になっている場合、別の連帯保証人を用意することで審査を再度受けられます。

信頼性の高い連帯保証人を選ぶことで、審査に通りやすくなるでしょう。

特に、公務員や大企業に勤めている人を連帯保証人にすると、審査が有利になる場合があります。

敷金をいくらか入れて保証会社を外してもらう

敷金を多めに支払うことで、保証会社を使わずに済む場合もあります。

この方法は、資金的に余裕がある場合に有効です。

ただし、この方法を選ぶ場合は、敷金が返還される条件を事前に確認することが重要です。

契約名義を変える（代理契約）

最後の手段として、契約名義を変更する方法もあります。

例えば、親名義で契約を結ぶことで、審査をクリアするケースもあります。

この方法を選ぶ際は、名義人が将来的にも契約を維持できるかどうかを確認することが必要です。

まとめ：賃貸の入居審査にかかる日数・期間は3日〜7日程度、遅い場合は早めることも

今回は「賃貸の入居審査にかかる日数・期間はどれくらい？遅い場合は早めることも可能」について詳しく書いてきましたがいかがだったでしょうか。

本記事のまとめ

賃貸の入居審査は、新生活をスムーズにスタートさせるために非常に重要なプロセスです。

仮に審査に落ちてしまったとしても、諦めずに上記のような対策を試してみてください。

それにより、理想の物件で新生活を送ることができる可能性が高まります。