大阪の賃貸管理会社勤務みやへい(@miyahei2023)です。
借りたい賃貸物件があれば誰でも借りれるの?と聞かれればそんなことはありません。
賃貸物件を借りようと思うと、契約する前には必ずといっていいほど入居審査があります。
そんな入居審査ですが、せっかく気に入った物件の入居審査が否認になってしまった(落ちてしまった)場合、あなたはどうしますか?
- なぜ入居審査に落ちてしまったのか
- もうその物件を借りる手段はないのか
- 審査通過のためにできることはないのか
今回はそんな賃貸の入居審査について、上記の疑問を解決したいと思います。
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賃貸物件の入居審査に落ちた場合に考えられる理由・原因
そもそも賃貸の契約における入居審査とは何を審査しているのでしょうか。
少し大ざっぱに言うと家賃の支払い能力があるか、トラブルを起こす可能性がある人物でないか等を審査しています。
審査内容を大きく分けると、以下の3つになります。
- 管理会社の審査
- オーナーの審査
- 家賃保証会社の審査
もし審査に落ちてしまったとすれば、ほとんどの場合は、上記の3つのどれかに引っかかっている可能性が高いでしょう。
また、それぞれの審査ごとに、判断基準が異なります。
尚、入居審査に落ちた場合、その落ちた理由についてはほとんど教えてもらえることはないので、なぜ落ちたかについては原因を探る必要があります。
以下からはケースごとに、入居審査に落ちた場合に考えられる理由・原因を考えてみましょう。
管理会社の入居審査に落ちた場合に考えられる理由・原因
各管理会社の方針によって基準が全然違いますが、基本的には収入面や犯罪歴が無いか、引っ越し理由が怪しくないかなどで判断します。
管理会社は物件を管理する立場ですので、トラブルになりそうな人を入居させてしまうと後で困るのは管理会社です。
よって管理会社は比較的慎重に審査をする傾向があり、わたしの経験上会社の規模が大きいほど慎重に審査しているように思います。
一方で、仲介業がメインの管理会社や、規模が小さい会社の場合は比較的審査が緩い傾向にあります。
管理会社によっては、入居審査のタイミングで、申込者や連帯保証人にご本人確認の連絡を入れますが、横柄な態度を取られる方や受け答えがおかしい方、申込書の内容と明らかに相違がある場合などは入居をお断りするケースがあります。
オーナーの入居審査に落ちた場合に考えられる理由・原因
オーナーごとにこだわるポイントが全然違いますが、審査の最終決定権はほとんどの場合はオーナーにありますので、オーナーに断られてしまうとその物件に入居できる可能性は極めてゼロに近くなります。
その場合は、残念ながらあきらめて早めに次の物件を探した方が良いでしょう。
オーナーが入居を断る理由は下記の様な理由があります。(私が実務で経験したもののみ抜粋)
オーナー審査に落ちる理由
- 収入が低い、不安定、もしくは無い
- 職業差別(夜のお仕事はダメとか、パート・アルバイトはダメとか)
- 外国籍の方(ゴミの出し方や文化の違いなどを気にされることが多い)
- 連帯保証人の内容(身内では無い、住所が遠方、収入が低い)
- 高齢者(70歳を超えると厳しくなる傾向がある)
- 子供(不可の物件もあれば、年齢によってはOKという場合も)
- 入居人数(ワンルームに2人入居や、明らかに多い場合など)
- 宗教差別
- 生活保護受給者
- 年齢が若い
- カップル(籍を入れていない)
- ルームシェア
- 事務所利用での契約
最近は借り手市場なので、年々審査基準は緩和されている気がしますが、オーナーによっては様々な偏見があります。
万が一オーナーに断られた場合は、このオーナーとは合わなかったんだと思って割り切りましょう。
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賃貸保証会社の入居審査に落ちた場合に考えられる理由・原因
最近は保証会社の加入が入居の条件になっている物件がほとんどです。
保証会社とは、「家賃保証会社」のことで、賃貸借契約時に賃借人の連帯保証人を代行し、借主に債務不履行(家賃滞納など)があった場合、貸主に家賃を立て替えて支払う(代位弁済)などの業務を行う会社のこと。
中には保証会社と連帯保証人がダブルで必要な物件もあります。
詳しくは関連記事で解説しています。
そんな保証会社ですが、管理会社審査、オーナー審査と同じように、年収や年齢、勤続年数などの属性をみて審査を行いますが、それ以外にも、現在家賃を滞納していたり、過去に滞納をしたことがあったりすると、それが原因で引っ掛かってしまうことがあります。
なぜ過去の滞納歴が審査でわかってしまうのでしょうか。
なぜなら、保証会社によっては、保証会社間で顧客の滞納歴を共有しているからです。
例えば、LICCという協会に加入している保証会社であれば、会員同士で滞納歴等の共有をしていますし
信販系の保証会社(オリコ、ジャックスなど)であれば、過去の滞納を含め、クレジットカードの延滞歴なども審査に影響する可能性があります。
賃貸物件の入居審査に落ちた場合、入居するために取れる対策
賃貸物件の入居審査に落ちてしまった場合、同じ名義で再度申込を入れても正直なところ難しいのが現状です。
ですが、可能性はゼロではありません。
以下のパターンで再度審査をし、審査が承認になるケースがあります。
保証会社の否認が原因の場合は、別の保証会社で再審査してもらう
保証会社の審査で否認になった場合は、まだ入居できる可能性があります。
なぜなら保証会社はたくさんありますので、A社の審査がダメならB社の審査で合格すればいいのです。
しかし、物件によっては、管理会社やオーナーが『この保証会社の審査に通ることが入居の条件です。』といって、加入する保証会社が予め決まっているケースがあり、諦めざるをえない場合がありますのでご注意を。
連帯保証人を追加する
基本の契約が、連帯保証人なしの契約になっている場合、連帯保証人をつけて再審査することで合格できる場合があります。
敷金を払って保証会社を外してもらう
どうしても現状無職だったり、収入が少ないなどの理由で保証会社の入居審査が困難な場合、敷金を多く預けることで保証会社を外せる場合があります。
敷金はオーナーからすれば、家賃滞納があったときに差し引きができる預り金ですので、預かっておくことで、家賃滞納のリスクが軽減できることになります。
敷金を家賃6か月程度預けることができるのであれば、安心の材料になりますので、金銭的に余裕のある方は交渉してみるのもよいでしょう。
契約者名義を変更して申込をする
名義貸しみたいな形で、オーナーを騙して契約することは絶対にいけませんが、
オーナーの承諾の上で、契約者を変えて再審査をすることで、審査承認になる場合があります。
例えば身内の父や、知人など、経済的に余裕のある人が代わりに契約者になり代理契約をすれば、契約者の収入が少なかったり、高年齢だったとしても、オーナーによっては『保証会社だけ加入できるのであれば全然いいよ』といってもらえたりします。
賃貸の入居審査にかかる期間
審査に要する期間は大体3日から1週間くらいが一般的です。
契約の中には1日で結果が出ることのあれば、2週間ほどかかる場合もあります。
でも、申し込んでから結果が出るまでの日数があんまりにも長いと不安になりますよね。
何故 審査に日にちがかかるのかの例はこんな感じです。
審査に日数がかかる理由
- オーナーと連絡がつかない、決裁が取れていない。
- 審査時に本人確認がある場合、本人もしくは連帯保証人と連絡が中々つかない
- 審査時必要書類を提出する必要があるが提出に日にちがかかっている
- 繁忙期などで申し込みが殺到している
- 仲介会社や管理会社の定休日を挟んでいる
もし入居を急ぎたい場合などは予め審査を急いで欲しい旨を仲介会社の担当に伝えるとよいでしょう。
そして審査結果の連絡が来るのががちょっと遅いかなと感じたら、遠慮せずに申し込みをした不動産会社に問い合わせを入れても構いません。
稀に不動産会社の不手際で、申込書の送信ができていないせいで審査が止まっていた、なんてケースもありますのでこまめに確認することをおすすめします。
まとめ
今回は『賃貸物件の入居審査に落ちたその理由は??審査合格の為にできること』を記事にしましたがいかがだったでしょうか。
結局は物件によってオーナー、管理会社が違う為審査基準なんてものは本当にバラバラです。
例えば家賃7万円の物件に申し込んで審査に落ちたとしても、10万円の物件の審査には合格したなんてことは全然あり得る話で、1回審査に落ちたからといって私はどこも借りれないかもしれない、なんていって落ち込んでしまうのではなく、 次の物件を探せば良いのです。
あとはどうしてもその物件をあきらめきれない場合は、別の不動産会社で申し込んでみるのも手だと思います。
たまたまその不動産会社がオーナーとの繋がりが深く、審査に合格したというケースも稀にありますので、時間的に余裕のある方は諦めずにチャレンジしてみても良いかもしれません。
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