賃貸物件を探している際、「初期費用がもう少し安くなったらなー」って思われる方は多いのではないでしょうか。
そんな時にチャレンジしたいのが礼金交渉!
そう、実は礼金は交渉の余地があるのです。
そこで今回の記事では特別に礼金交渉のコツや交渉が成功しやすい物件やタイミングを特別に教えちゃいます。
私自身賃貸管理会社に勤務して、空室の募集なんかも日頃からしており、不動産会社の方から交渉を受けまくっている立場なので、ある程度の信憑性は担保できると思います。
この記事で解決できる悩み
- 礼金とは何か、なぜ必要なのか
- 礼金の交渉は本当に可能なのか?
- 交渉のタイミングや方法は?
- 交渉時の注意点や失敗しないコツは?
この記事を書いた人
賃貸の契約で必要な礼金とは?
礼金は、文字通り「お礼金」として、賃貸物件を借りる際に大家さんへ支払うものです。
この制度は、日本の賃貸文化の中で長い間根付いてきました。
なお、礼金の性質は敷金とは違って、返還されないお金です。
礼金の金額は、物件のタイプや地域、さらには物件の条件によっても異なり、一般的に、都心部や人気のエリアでは礼金が高く設定されることが多いです。
また、新築や高級物件、特定の設備やサービスを提供する物件では、礼金が高額になる傾向があります。
具体的には、家賃の1ヶ月分〜2ヶ月分が一般的な礼金の相場とされていますが、地方都市やあまり人気のないエリア、賃貸物件の供給が多いエリアにおいては、礼金0円、つまり礼金なしの物件も増えてきています。
賃貸物件で礼金交渉はできるのか?成功率を上げるコツとタイミング
賃貸物件を探す際、礼金の存在は避けて通れないものです。
しかし、実際には礼金の交渉が可能なケースも多く存在します。
このセクションでは、礼金交渉の実情について解説します。
礼金交渉の可能性とその理由
礼金は、基本的には大家さんとの間での合意に基づくものです。
そのため、物件や大家さんの方針によっては、礼金の交渉が可能です。
つまり、希望の条件を提示して、それに対し大家さんがOKといえば交渉が成立するというわけです。
特に、空室が長期間続いている物件や、新築物件の初回入居者を募集している場合などは、大家さんも入居者を確保したいという思いが強く、交渉の余地が生まれやすいです。
以下で交渉しやすい物件の特徴を解説しますので見ていきましょう
礼金交渉が成功しやすい物件の特徴
以下が礼金が交渉しやすい物件の特徴です。
- 空室期間が長い
- 複数の空室がある
- 礼金が1ヶ月分以上の設定
- 周辺の相場と比べて礼金の設定が高い
- 築年数が古い
- 駅から離れている(15分以上)
マイナスポイントが多い物件は交渉が通りやすく、特に空室期間が長い物件は交渉の成功率がアップします。
空室期間については不動産屋さんに聞けば確認してもらえます。
礼金交渉が断られやすい物件の特徴
上記と反対に、条件の良い物件は礼金交渉が失敗する可能性が高くなります。
以下は交渉が通りにくい物件の特徴です。
- 新築もしくは築年数が新しめ
- 空室期間が短い
- 駅から近い(特に主要な駅)
- 元々礼金が安い(1ヶ月分以下)
上記の条件に関わらず、礼金を一切下げたくない大家さんや、礼金交渉に対してよく思っていない大家さんもいますが、そういった物件に当たった場合はどう頑張っても下がりませんので諦めましょう。
礼金交渉が成功しやすい時期
礼金交渉が成功しやすいのはズバリ閑散期(オフシーズン)です。
賃貸の閑散期は大体5月のGW明けぐらいから8月のお盆ぐらいまでですが、この時期はお部屋探しをする方が他の時期に比べて少ない為、大家さんは交渉に応じてくれやすくなります。
反対に繁忙期(特に1月〜4月頃)は引っ越し需要がかなり増える為、交渉が通りにくい時期といえるでしょう。
礼金交渉を成功させるコツと切り出すタイミング
礼金交渉をするにあたってタイミングは非常に重要です。
物件の見学時や紹介してもらっている際にいきなり交渉を始めるのではなく、気に入った物件が見つかったら不動産屋さんに相談して交渉してもらいましょう。
ただし最初から明らかに予算オーバーの物件を予算内に抑えるためにする交渉は事前にしておく必要がありますので、初期費用の予算については最初に不動産屋さんに相談しておくとよいでしょう。
また、交渉のコツとしては不動産屋さんを味方につけることに尽きますが、低姿勢で交渉に臨まれることをおすすめします。
具体的には、「もし可能であれば」というような柔らかい表現を用いることや、交渉の理由を明確に伝えることがポイントです。
なお、更に重要なポイントがあります。
それは入居の意思をハッキリ伝えることです。
この交渉に応じてくれたら確実に入居するという旨を伝えることで成功率は確実に上がります。
入居するかどうかわからない状態で交渉するよりも、「この交渉次第で入居が決定する」という状態の方がもちろん大家さんも判断がしやすいですし、OKがもらいやすくなりますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
礼金交渉だけにこだわる必要はない!他にできる交渉について
礼金以外にも交渉できることはあります。
しかし、あれもこれもと欲張ってしまうと結果的に何も得しないなんてことがありますので、交渉するなら一つの項目に絞るのがポイント
礼金以外に交渉できる項目
- 家賃の減額
- フリーレント(家賃の無料期間)の付与
- 駐車場代・駐輪代の減額
- 仲介手数料の減額
- 敷金の減額
- 古いエアコンが設備で付いている場合新品に取り替え
- 内見時に気になった汚れや破損箇所の修繕
- ルームクリーニング代の減額
僕の肌感的には家賃交渉が一番難しく、その次に礼金交渉、日割り家賃分フリーレントの順で難易度が下がります。
なお、これらは大家さんが判断しますが、仲介手数料に関しては不動産屋さんに支払うお金なので、こちらに関しては別項目と考えて交渉してもOKです。
オーナーにメリットのある提案をすることで礼金交渉の成功率が更にアップ
礼金交渉が一筋縄でいかない場合、以下のような条件を提示することで交渉に応じてもらえる可能性があります。
短期解約違約金を提案
大家さんにとって心配な点は、「礼金を下げたけど早く退去されたら困る」という点です。
そこで、もしそれなりに長く入居する予定があるなら短期解約金の特約をつけることを提案してみましょう。
短期解約違約金とは?
よくあるのが「1年未満の解約の場合は賃料1ヶ月分の違約金を支払う」といった内容です。
大家さんは基本的に長く入居してもらえる方が嬉しいので、このような特約をつけることで礼金交渉に応じてくれるかもしれません。
短期解約違約金については以下の記事で解説しています。
関連記事:短期解約違約金とは?賃貸を短期間で解約する場合に違約金を払わないといけないケース
家賃の金額を上げる
上記と反対に短期間の契約になりそうな方は、家賃を上げて礼金交渉をするといったやり方もあります。
例えば家賃を2,000円アップする代わりに礼金を5万円下げてもらうみたいな感じです。
初期費用であまりお金をかけられないという方はこの手を使ってもいいかもしれません。
入居日が早いことをアピール
入居日が早いということはそれだけ家賃の発生日が早くなります。
例えば8月1日入居の場合と9月1日入居の場合では1ヶ月家賃の発生日が変わってくるので、大家さんからすると入居日が遅いということはそれだけ収支が下がることにつながります。
このケースでいうなら、仮に家賃が8万円だとすると1ヶ月先の入居になれば8万円損失することになります。
反対に入居日が早ければその分だけ家賃が早く入ってきますので、仮に礼金5万円を下げてでも早く入居してもらった方が大家さんからするとプラスになるというわけです。
入居日が早い場合はそのあたりもアピールするとよいでしょう。
引越しは相見積もりをして費用を抑えよう
さらに費用を抑えるなら引越し業者は必ず相見積もりを取りましょう。
なぜなら、1社だけで見積もりをとるよりも、費用が数万円〜十数万円抑えられることがあるからです。
でも色んな会社に問い合わせをするのってかなり面倒ですよね。
そこで利用したいのが引越し会社の一括見積もりサービス。
条件を入力するだけで簡単に複数社の見積もりが取れるので引越し準の時短になります。
詳しくは⇒⇒ 引越し侍一括見積もりの評判・口コミを徹底解説!良い評判から悪い評判まで忖度なし!
まとめ:礼金交渉する際には成功率が上がるポイントを押さえておこう!
今回は「成功率爆上げ!礼金交渉のコツを賃貸管理の専門家が暴露」について詳しく書いてきましたがいかがだったでしょうか。
本記事のまとめ
- 礼金は大家さんへのお礼金のため返ってこない
- 礼金は交渉の余地がある
- 礼金交渉がしやすい物件とタイミングを狙うべし
- 礼金交渉は意向をはっきりと伝えることが重要
- 礼金以外の交渉方法も検討しよう
- 大家さんにとってメリットのある交渉は成功率が上がる
賃貸物件を探す際、礼金は避けて通れない初期費用の一つです。
しかし、この記事を参考に、礼金の背景を理解し、適切な交渉方法を掴むことで、より良い賃貸生活を実現する手助けとなることを願っています。
物件選びや交渉の際には、ここで紹介したポイントを活用してくださいね。
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